2021年2月20日(土)12:00公演
キジムナー時を翔ける
新宿文化センター 大ホール
スーパーオペラ「紅天女」から約1年。
再び日本オペラ協会の公演を観劇するとは思ってもいませんでした。
追悼公演と看板掲げられてると疑問点やマイナスなことを言うと怒られそうですが、自分に素直にいきましょう。
音楽
沖縄や琉球音楽には全く詳しくないですが、三線の音や琉球音楽らしき旋律が聴こえると、沖縄の風が心に吹くような気がし、とても心地よかった。
西洋の楽器と喧嘩することもなく、不快感のない異文化の音楽が綺麗に混ざりあっていました。
暖かい、懐かしい匂いがする音楽。
とても素敵でした。(沖縄行ったことないけどね!)
音楽は素晴らしいと素直に思います。
歌詞を乗せなければ良いのです。
沖縄弁わからない問題とCO2
知ってる言葉だけどちょっと違くて、理解ができないというのは、知らない言語を聞いているよりストレス高めではないですか!?
全てのセリフと歌に字幕をつけてほしかった。何故中途半端に表示するのか?
歌に関しては、「CO2」だの「非生産性」だの、響かせる音にのる言葉(単語がものすごくダサい。普段観るオペラが、外国語だからスルーできている問題なのかもしれませんが。(自分がイタリア人だったらイタリア語のオペラで不自然さを感じるのか?)
大衆受けを狙うなら、沖縄弁減らして、詳しくない人でも知っている沖縄弁を数カ所入れるくらいの方が、ストレスなく楽しめる気がします。充分沖縄の雰囲気を感じることができますしね。沖縄lover向けなのであればしょうがないですが。
かんきょうもんだいとは?
環境問題がテーマだったのではなかったのか?え?テーマどこいった?
問題提起の薄さ。
環境問題を提起しているよ!
さて、君は見つけられるかな?
タイムスリップして未来へ行きすぎちゃったてへぺろのシーンは自然破壊が進行した時代だと思いますが、動かず喋らず歌わず(いいすぎ)。
なんだろうね。
提起して欲しかったわけではないけど、言ったからにはちゃんとやれっていうおはなしです。
砂川涼子先生とエナメルパンプス
新国オペラでもNHKニューイヤーオペラコンサートでも、砂川さんがでてくるとかまえてしまう。「お歌上手くて美しくてすごい方」って思わないといけない気がする人。(似てないけど田中みな実味を感じる)
そんな(どんな?)砂川さんをフラットに観れたカルカリナというキジムナーの役。
フラットに見すぎて感想はない。
でも妖精感はあった。
キジムナーっこんな感じだよねーっていう解釈一致はある。
それよりも気になった足元。
エナメルパンプス!
チャンキーヒール(に見えた)で存在感がある、かつエナメルだからライトの影響を受ける。
目立つのです。
頭にいっぱいお花をつけてるのだから、むしりとって靴にもつけてエナメルの光沢隠せ。
(エナメルパンプスじゃなかったらごめんなさい🙏)
フィナーレだヨ!全員集合(そして長い)
紅天女でも観たな。全員集合の長い長いフィナーレ。
カルカリナフェスタで終わるか、マサキの三線で終わるかどっちか片方で良い気が。
マサキの三線の締めは好きだったけど、この後に続くフミオのセリフは無い方が好き。
作品自体に盛り上がりがなく、ぬるっとしといるのでフィナーレくらいちゃっちゃかやった方がまとまるのでは。
紅天女よりは短かったけどね。
総括
オペラを大事にするなら沖縄弁と歌詞と内容をもう一度考える。
内容を大事にするならオペラであることを諦める。
沖縄を大事にするなら音楽だけもらってキジムナーとしまんちゅの話にする。
私は三番目で観たい。
盛りすぎたんだな。