三島の見解

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まとめ【ミュージカル】ポーの一族

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2021年1月13日(水)12:00公演

梅田芸術劇場メインホール

 

2021年2月4日(木)17:00公演

東京国際フォーラムC

 

2021年2月24日(水)12:00公演

御園座

 

ミュージカル・ゴシック

ポーの一族

 

 

 

外部版ポーの一族まとめです。

 

 

とりあえず

技術面が安定してなさすぎて話に入っていけないよおおおおお。

一言で総括の感想を書くならこうなりますね。わかってはいたからがっかりはしていない。むしろ笑っている。

 

キャストの技術にムラがありすぎる。たとえば、オペラであれば歌に関しては最低限のラインは絶対にクリアしている人が(だいたい)ステージに立つので、技術面に気を取られすぎるということは(あまり)起きませんが、ミュージカルは「歌えませーん!」「踊れませーん!」の人が役をもらう印象がある。ミュージカルに出演することはいいけれど、何故歌わせるのか、踊らせるのか。歌と踊りができなくたってミュージカルはできる。オペラは歌えないと始まらないけど、ミュージカルは適材適所で得意な人が得意なことをやれば良い。のに、なぜ。(脱線)

 

 

 

 

劇場のキャパシティ

キャパは調べずに観劇して、体感としては御園座が一番あっていると思いました。公式H Pによると梅芸〈1905席〉、国際フォーラム〈1502席〉、御園座〈1299席〉で御園座が一番小さいです(M A X座席数)。舞台上の大きさは調べてないですが、客席に比例して大きさが変わるでしょう。違ったらすいません。音楽の圧とか、ダンスの迫力とか、全体を通して御園座が一番よかったので、梅芸が大きすぎたのかなあ。でかいよなー梅芸。入口小さいのになあ。

 

D V D収録が御園座の公演とのことで、さまざまな意味でとても良い判断だと思います(誰?)。

 

 

 

 

愉快なポーツネル男爵一家の紹介

明日海エドガー

どこがすごい、どこが良いとかではなく、明日海さんの動き・視線・呼吸がそのままエドガーであり、答えである。彼女の集中力を切らさない、切らせないところや失敗しないところ、小さなトラブルを自然に解決するところ、全ての技術の高さに尊敬いたします。宝塚を退団し、現在、テレビのお仕事もされておりますが、彼女が最も輝き、技量を存分に見せつけられるのは劇場の舞台の上だと感じました。

 

 

ポーツネル男爵

存在感ない。原作も存在感少なめだから合わせたのでしょうか。ソロもないしね。もう少し歌に力を入れてくれたら嬉しかった。2幕以降、歌が雑になっていくのを3回の観劇全てで感じました。「目が覚めたね、愛する君。」のセリフに関しては、名古屋はとてもよかった(ねねちゃんの返答もよかった)。このくさいセリフをはめてきたのはとてもすごいと。客席で「おっ!」ってなりましたね。4人ファミリーが全員宝塚出身者で、終始喰われまくりだったのがちょっと可哀想。ブラヴァツキーとの会話はテンポよく楽しめたので、相性みたいなものに技術が大きく影響される役者さんなのかもなあ。

 

シーラ夫人というよりねね夫人

3回観てもわからなかった。彼女がシーラとして何を表現したかったのか、シーラという人物の解釈を彼女がどのようにしたのか。私が観た結果としては『せっかく結婚できたのに、殺人に放火!穏やかなんて暮らせない!1人ガキがついてきたし!まじうぜえ。って思ったらガキ増えたし。ないわー。』っていうシーラ。(どんなよ。)

 

ねねちゃんさんにはもっと頑張って欲しかったですね。歌も芝居も。全部ね。とはいえ成長は感じたのでそのあたりはまあ良いのでは?よくないけど。

 

頭の小ささと首からデコルテにかけてのラインは本当に綺麗だった。(そもそも顔は好きなので。)

 

 

リーベル

あーちゃんメリーベルは声を発さなければよかったと思う。お持ちの声が低いので高い声にしようと頑張っているのだろうが、上ずった声が若作りしているように聞こえるし見える。声が低めのメリーベルは譲れないレベルでの解釈違いなので、ちょっとそこは譲れない。見た目は可憐で可愛らしく(そもそも顔が好き)、このあたりはメリーベルとしての出来はいいのですが。

 

『時の旅人』のダンスのパキパキ感もちょっと違う。もっとふわっと踊ってほしかった。

 

クリフォード先生に「十字架拾え」と言われたときも、何食わぬ顔で拾いそうなメリーベルだった。強そう。

 

 

 

 

2人の初挑戦

役付きキャストにミュージカル初挑戦が2人いました。

 

 

千葉さん

今後ミュージカルのお仕事を増やしていっても不思議ではないレベルまで持ってきたのではないでしょうか(踊らなければ)。歌に関しては、梅田→東京間での成長度合いは素晴らしく、成長できるって本当に大事だなと感じました。本番という最高に成長できる環境をフルに使って色々学ばれたのでしょう(上からだな)。でも、けっしてミュージカルとして「歌えている」わけではないので、ミュージカルをやるつもりなら技術面はしっかり訓練を積んで欲しい。ただポテンシャルはめちゃくちゃあると思う(だがダンスは除く)。

 

顔が可愛い系なのと、役のキャラクターも可愛らしく憎めないやつなので、なんかこっちも寛大になる。

 

一番の金返せ要員になると思ったのに、成長に感動させられる。なんというあざとさ。

 

 

対して、はしのすけ

全く成長せず。芝居部分は何か変化があったのかもしれませんが、動きや歌が気になりすぎてそれどころではない。いや、可哀想なのかもしれない。経歴は全く知らないけれど、お芝居のお家に生まれているのだからそれなりにできるはずなのに。

 

『神様は不公平』はジェインもはしのすけも感情が乗らないタイプ(というか乗せられない)なので、こちらが体制整えておかないといつの間にか終わっている。2回目の観劇はバイクブラウンを楽しんでいたら歌が終わっていた。ペアで歌えないはしんどいなと。(おねねは地声はいけるから。)

 

唯一公演中にできることがあったとすればそれは間違いなく減量です(歌と踊りは諦めよう)。ヘアスタイルが強めのパーマで、衣装は首元まで詰まっているから顔周りがパンパンに見えるのですわ。3キロくらい落とせばもう少しビジュアルはマシになったのだろうなあ。

 

歌舞伎役者の役があればミュージカルに出れば良いのでは?(歌わず、踊らずでお願いします。)可哀想になってきた。

 

この公演の心配要素が千葉さん(キャスト発表当時)→ねねちゃん(12月ごろ)→はしのすけ(2回目観劇以降)と移り変わったのが個人的には面白かったです。

 

 

 

長くなりそうなので、もう一回更新します。