三島の見解

見ると観る、聞くと聴くは使い分けておりません。

【ミュージカルコンサート】エリザベートTAKARAZUKA25周年スペシャル・ガラ・コンサート

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2021年4月27日(火)17:00公演

エリザベート

TAKARAZUKA25周年

スペシャル・ガラ・コンサート

東急シアターオーブ

 

 

 

 

 

3回目の緊急事態宣言が4つの都道府県に発令され、多くの施設が休館、イベントが中止や延期になっております。

 

私も緊急事態宣言の期間内の公演のチケットが手元に2枚ありましたが、1枚は公演中止になり、観劇できませんでした。

 

そしてもう1枚の『エリザベート・ガラ・コンサート』はというと、4月28日以降の公演から、中止もしくは無観客公演の配信となり、4月27日の公演は有観客での最終公演となってしまいました。私は4月27日の公演のみチケットを買っていたので、滑り込みセーフで良かったなという気持ちですが、残り8公演のチケットをお持ちで劇場を訪れる予定だった方のことを考えると、喜んでいる場合ではなく、きちんと対策し、指示を守り、観劇しないといけないと気を引き締めました。

 

 

 

どんなに技術が発達しても、「劇場は劇場」、「配信は配信」で全く別物だと考えます。配信で、与えられたカメラワークで見ることにより、今まで気づかなかったこと、見えなかったものが見えてくるので、配信は配信で別の魅力や良い点があります。配信を悪く言いたいわけではありません。

 

でも、やはり、ナマモノですから、舞台って。

 

劇場に行って自分の体を同じ空間に置くことによって得られるものって大きいじゃないですか。だから今回のように、予定したものが突然切られてしまう虚しさは、なかなか埋めることができないのです。無事に観終わった後に、「今日がなかったら?」と考えると、本当に怖い。無理。

 

という、かなりしんどいですよねというお話です。当たり前のように劇場に行くけれど、当たり前のように劇場に行くからこそ、自分の周りの人だけでなく、その先にいる人、医療の現場にいる人のことを考えて一つ一つ行動します。基本ぼっち観劇なので、幕間のおしゃべりとか終演後のご飯とか無縁ですけどね!!

 

 

 

 

 

 

 

98年宙組公演が大好き。

ミュージカル『エリザベート』は大好きで、「映像で」ですがたくさん観ました。編み込み瀬奈トートも好きだし、どすこい瀬奈シシィも好きです。春野トートと大鳥シシィの歌は安定感があり、聴いていてストレスがないので、ミュージカルの公演として完成されているものも観ることができます。そこに絡んでくる瀬奈ルキーニも好きです。瀬奈じゅんさん好きです。

 

 

「映像で」と書いた通り、劇場で観たことは一度もないです。14年花組公演から先はリアルタイムで情報を追える環境でしたが、キャスティング的に観たいと思えず、全て見送りました(チケットが取れたかは別として)。かといって東宝版の演出は好みでない。東宝版観るくらいなら海外行きますわ。16年のガラ・コンサートは存在を知った頃にはチケットなかったですね。

 

 

好きすぎてハードルが上がっておるのです。宝塚の『エリザベート』は一生観れなくていいやって、適当に観に行って「コレジャナイ」となっても互いにしんどいよねって感じでほぼ諦めております。(でも花組の北翔フランツは観たかったな。世界一うまいでしょ。)

 

 

ハードルが上がってしまった原因は何か。それは歴代全部が良すぎるからなのですが、私は98年宙組公演が特に、一番、大好きなのです。圧倒的歌唱力の姿月あさトート。見た目も美しく、冷たいように見えるものの心の中で戦いまくっている、ホットアンドクール(ダサい)なトート閣下が大好きなのです。嗚呼、私のトート閣下。

 

 

そんなに歌上手くないのになんか皇帝っぽいから許せちゃう和央ようかフランツ。ちょっと汚い(褒めてる)、湖月わたるルキーニ。そして、ただのエリザベートでただのシシィでただの皇后の花總まりシシィ。

 

 

映像の謎カメラワークで見ても、素晴らしく、美しく、聞き応えがある。ドロドロに好き(?)。「なぜ、私はこの公演を観ることができないのだろう?」と何度思ったことでしょう。

 

 

タイムスリップしたい!

タイムスリップしたい!

タイムスリップしたい!

 

 

ということでタイムスリップできました。

ありがとうイープラス。

2021年にもなるとタイムスリップできるのです。

 

 

チケットぴあの先行抽選で当選率U Pチケット使ったのに外れて、またチケ難公演か、また梅芸のドル箱公演か、と半分諦めながら一般販売でチャレンジしたら取れました。一般販売ってチケット取れるのですね。一般販売は戦。

 

 

 

では感想、の前に。

名称は『98年宙組ver』でしたが、花總まりさんの出演はありませんでした。出演者を見たときに花總さんいなくてショックでした。花總さんがいないエリザベートっなんやねん、というのが正直な気持ち。(大鳥さんが嫌とかではないです。)

 

 

 

では感想。

 

 

ガラコンサートといえど、進行はミュージカル通りで、コンサート形式のオペラみたいな感じでした。私は全ての歌が聞きたかったので、この形式で嬉しかった。O Gの懐古トークコーナーがあっても面白いのだろうけどね。

 

 

同窓会ではなかった。

 

キャスト全員が常にミュージカルの舞台に出演し、ミュージカル俳優として仕事をしているわけではないので、長時間の舞台でどれくらいのレベルのものを持ってきてくれるのかは未知数でした。正直、昔のメンバーで「わー!楽しいー!懐かしいー!」くらいの同窓会気分で楽しむのが正解なのかなと覚悟(どんな?)をしておりました。観客も同窓会を求めているのかなと、そもそも20年前のクオリティが出るわけがない。

 

 

だが、しかし、侮ることなかれ、ちゃんとミュージカルだった。

 

 

歌唱レベルに関していえば、一部出演者を除けば、宝塚クオリティでの【上手】だし、逆に宝塚クオリティで考えても下手だなって思う歌唱部分とか人とかいましたけど、そこに引っ張られて集中できないことはなかった。常に「歌頑張れー!」って応援しながら観ることになる気がしていましたけど、応援なんてしている暇はなかった。全然、普通にミュージカル。大丈夫、とてもミュージカル。同窓会とか言ってごめんなさい。

 

 

 

何があってもタカラジェンヌ

ステージ上にいる人全員が宝塚O Gだと絵面が安定する。

 

 

1つ1つの動作が綺麗。歩き方、お辞儀の仕方、立っているだけで本当に美しい。学校や劇団で教わったことがそのまま体に残っていて、そこまで意識せずにできるのだろうな、と。ドレスの捌き方も綺麗。出雲綾さんのドレスでの歩き方めちゃくちゃ綺麗でした。サササーって歩くのです(伝わるのか?)。所作が綺麗で、細かい部分が徹底されていると舞台のクオリティがグッと上がります。コンサートなどで(特にクラシック系の若いお嬢様方)、演奏はめちゃくちゃ上手いけれど、ドレスでの歩き方がおかし過ぎて残念に感じたことありませんか?(突然の問いかけ)

 

 

あと、全員頭小さい。羨ましい。

在団中に何言われようが宝塚に入れた以上は、美しいし、顔が小さい。美貌は役に立つ。

 

 

 

オーケストラ

テンポ早かったね。

 

オーケストラが厚い、熱い、アツい。オーケストラがめちゃめちゃ盛り上げていた。歌が微妙なところはオーケストラが掻っ攫い、力技で何もなかったようにしていた。ギター、ベース、ドラムがオーケストラに入っているのが好きです。ドラムとキーボードあたりが特にかっこいい。『パパみたいに』のギターが大好きです『キッチュ』でノリノリなオーケストラの皆さんみて和みました。

 

 

 

美貌ランキング1位

和央フランツ。美貌が役に立っていたのはシシィではなく、フランツでした。お顔が、髪が、立ち姿がめちゃくちゃ綺麗。美貌=和央ようかって辞書に載る日も近い。ウエスト細いし。なんなの。まじで、あなたがシシィなの?その美貌でお歌をカバーしていました。出演者全員美しいけど、一人だけオーラが違う。

 

 

 

私のトート閣下

私へ

私のトート閣下は2021年の渋谷に君臨しました。

この目と、この耳でトート閣下を認識しました。

わたるルキーニも一緒にいました。

生きていて良かったね。

私より

(感想は別で更新します。)

 

 

 

 

 

全然感想になってないのでもう1回別記事で更新します。