三島の見解

古の女子高生

【コンサート】ワルシャワ室内歌劇場 レクイエム

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2019年11月6日(水)19:00開演

東京芸術劇場 コンサートホール

 

 

ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇団

モーツァルト「レイクイム」

Requiem &Opera Ensemble

モーツァルトの光と影~

 

 

 

10月のフィガロの結婚ぶりのモーツァルト先生。

所謂モツレクが聴きたくてチケットを購入。

オペラじゃないから良い席でなくていいかと思って1番安い席を買ったのですがこれはミスでした。(あとで書きます。)

 

 

 

前日に時間の確認していたら、二部構成で前半にオペラ・アンサンブルが聴けることに気づきました。レクイエムだけじゃ短いってことかな。オペラの慣らしも兼ねてかな。

 

 

 

 

東京芸術劇場には1度だけコンサートを聴きに行ったことがありますが、ほぼ記憶になかったので会場随分と上にあるんだなと驚きました。エスカレーター長い。遠い。帰り混みそうだなと思ったのですが何故かスイスイ帰れましたね。

 

 

 

 

数曲だけ感想を書きますが、その前に全体として思ったことを。

 

 

演奏の質や歌手の技量は悪くない気がするのですが、音が飛んでこない。歌に関しては、響いてるのはわかるのに何故か上手く届かない。音を聴きにいかないと全然入ってこないので正直疲れました。

 

 

で、冒頭の席の話になるのですが、2階後方の席だったのであまり音がよく聴こえなかった可能性があるのかなと。

 

 

特に会場の響き具合がわからない状態での鑑賞だったので余計にわからなくなりました。お値段は気にしなければなりませんが、無理のないレベルで良い席(金額が高い席)を買うべきなのかもなと思いました。(良い席の基準は人それぞれですよね。)

 

 

 

もう一つ。オーケストラや合唱の規模に対して会場が大きすぎるのではないかと思いました。3階席は使用してなかった気がしますが、総席数は1999席。列の間もまあまあゆとりがあり、全体的に大きなつくりだなと思いました。コンサートホールとしては素敵な空間だと思います。ただ今回の演奏を考えると大きすぎる気が。コンサートホールではありませんが国際フォーラムC(1502席)くらいがよいのではと勝手に思いました。余白がある演奏に聴こえてしまう。難しい。私がただ単にコンサートホールの響きが苦手なだけかもしれませんが。

 

 

 

 

 

 

 

第1部 オペラ・アンサンブル

モーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』『ドン・ジョバンニ』『魔笛』より抜粋で計8曲。(うち1曲が序曲)

 

席が遠かったので見間違いかもしれませんが、ホルンがナチュラルホルン、クラリネット古楽器だったと思います。たぶん。(ただの健忘録。)

 

 

チューニングが聴いたことないようなものだったのですが、詳しい方教えてください。(わかりませんでした。)

 

 

 

フィガロの結婚』の序曲はおとなしく、小さくまとまった演奏でした。でもとても丁寧で美しい音楽でした。これはこれで良いと思いますが、個人的には音量が欲しいところです。もしこれがコンサートではなくオペラとしての演奏だった場合、これから始まるオペラに期待が持てないかもしれません。わくわくできないというか、忙しい1日が始まる感じが伝わらないかもなと思いました。

 

 

アンサンブルも上手いことは上手いのですがいまいち乗り切らない。

音が届かないのは席のせいですかー????誰か教えてーー!!!

 

 

 

ドン・ジョバンニ』のLa ci darem la manoのツェルリーナを歌ったエルジュビェタ・ヴルブレフスカ氏はレクイエムではメゾパートを歌唱。というかメゾがツェルリーナパートを歌ったのでしょうね。ガランチャ氏も歌ってましたし。

 

 

アンサンブルは声種にこだわらず全部やりますよという感じで、他にもフィガロと伯爵が同じでした。無理はないけど(今回のソリストに関しては)、忙しいですね。

 

 

 

 

第2部 レクイエム

雰囲気変わって厳かに、でもところどころで聴こえてくるきらびやかな音でがモーツァルト作品であることをしっかり教えてくれる(私に)。客席の空気も第1部とは違うものを感じました。全員が集中しているというような。レクイエムを目当てにきた人が多いよなそりゃ。

 

 

「キリエ」の合唱とても良かった。旋律が綺麗に繋がれていく部分とそれに重なるアジリタ部分、オーケストラとの動きも全てがまとまっていました。あまり注意深く聴いたことがなかったのですが、音楽としてとても良いことに気がつきました。

 

 

 

ラクリモーサの迫ってくるような演奏もとても良かった。「qua resurget~」のクレッシェンドからの「Huic ergo~」のピアニッシモがとても美しい。

 

 

 

バリトンソリストのアルトゥル・ヤンダ氏が1番安定していましたね。深みのある素敵な声でした。

 

 

 

 

アンコールは『ラクリモーサ』を途中まで。途中というか冒頭1分程度。最後までやらないのは何故だ。そういうものか?合唱も慌てて楽譜開いていたから予定外のアンコールだったのでしょうか。(アンコールやるって。ラクリモーサだって。え?何ページ?みたいなやりとりをしてるように見えた。)

 

 

レクイエム聴いてよかったらオペラもチケットを取ろうと思っていましたが今回は見送りました。この時期はオペラも演奏会も多いから慎重になってしまいますね。

 

 

 

 

 

 

モツレクはこれからも演奏会の機会を逃さずに聴いていきたいです。