三島の見解

古の女子高生

【ミュージカル】シカゴ(ブロードウェイミュージカル「シカゴ」来日公演2024 )

 

2024年5月5日(日)13:30公演

東急シアターオーブ

ブロードウェイミュージカル「シカゴ」来日公演 2024

シカゴ

お世話になっております。

三島でございます。

 

この日はミュージカルの観劇をしてまいりました。

 

休日の渋谷には行きたくないといつも思うのですがまた日曜日に渋谷に行くというよう学習のしなささ。

 

平日公演に行けばよかったのにグタグタしていたら三連休+千秋楽というハイパー混雑の日に来てしまいました。反省。外国人観顧客さんも多くて渋谷は賑やかです。

 

シカゴは劇場では初めての観劇です。映画版で好きになり音楽だけでもよく聞いています。映画版の音の良さに慣れてしまっているので舞台版の映画版とは異なる音に最初は抵抗がありましたが聞き慣れてしまうとどうでもよくなるしどちらも素敵です。

 

物語展開のスピード感とどの曲もお洒落でカッコよくときに可愛いのが大好きです。

 

それでは感想いってみよー。

 

本編の前に

シアターオーブは何度か来たことがあります。海外ミュージカルの来日公演や日本のミュージカルの公演でよく使われている印象です。

 

シアターオーブの良いところってなんだろう?立地か?渋谷駅から遠くなく銀座線に関しては直結なのは良いところか。

 

渋谷ヒカリエの11階に位置しております。高くね?ヒカリエに着いたら安心ではなく着いた場所から上がる時間も考えて行動しないといけません。直通エレベーターあります。エスカレーターでも行けます。劇場キャパフル動員公演のことを思えば終演後のエレベーターは足りていない。エスカレーターだと永遠に登って永遠に降りなければいけません。

 

劇場内も階段が入り組んで複雑を極めています。どこに行ったらどこの扉に辿り着くのかわからないですね。私はそういうのを面白がって散策する人間なので歓迎しますが、年配のお客さまや体が不自由なお客さまは大丈夫なのでしょうか?

 

比較的新しい劇場なので複雑さの裏にどのような工夫をされているのか気になります。

 

チケットもぎり前やホワイエはごった返しておりどうやっても開演時間定刻は厳しいだろうと思いましがそんなに遅延せず開演。優秀なスタッフが揃っておるのか。素晴らしいです。

 

チケットもぎりから突き当たりの壁までの導線に障害物が多いのと突き当たりの壁で物販しているので人が溜まるのです。それで劇場前からすでに混雑してしまうのでしょうね。でも物販を導線に置いておくことで売上にも貢献しているだろうから上の階におくとかは無理だよね。

 

ライブみたいに場外で売ったらいいじゃね?

 

まあいいや。

 

本編の前に②

開演アナウンスがおしゃれでした。

 

「〜イリノイ州シカゴへお連れします。」(前半忘れた)

 

お連れしてくれー。舞台(1920年代のシカゴ)の治安は悪すぎるけれど。

殺人が娯楽だけれど。

 

では本編へ。

 

感動ポイント

オペラもバレエも来日公演はお祭りだなと思っていますがミュージカルでもお祭りでした。客席から小さい声ながらも「フー!!!」という声が出ているのが新鮮でした。1曲1曲の終わりで拍手の量も多く毎回がフィナーレのような雰囲気でした。千秋楽だったから余計に多かったのかもしれませんが盛り上がりは半端なかったです。

 

普段聞いている曲が舞台で披露されていくことが楽しかったです。この時代に携帯はないから電源切っておけよ!と序曲前にキャストから再びアナウンスがありました。安直だけれどお洒落だよね。物語の中に誘い込んでくれるみたいでこういうアナウンス大好き。

 

序曲の始まりとヴェルマの登場には興奮しました。普段映像や音源だけのものが自分の視界に生身の人間で存在していることと生の演奏で披露されていることが嬉しい。来てよかったと思いました。

 

味わい切る前に次の曲が容赦なくやってくるので忙しいです。暇な時間は一瞬もなく、いつの間にか1幕が終わり気づいたら終幕していました。時間の経過を感じさせない舞台作品が大好物です。

 

全体的に歌よりも踊りのかっこよさが目立ちました。メインキャスト以外のダンスの切れ味が素晴らしく、ヒールが折れるのでは?と思うくらい足を床に叩きつけたり、勢いよく踊っていたのにポーズはブレることがなかったりとさすがプロです。

 

お衣装は男性も女性も露出の高いものですが、無駄なお肉はないけれど細いわけではなくといったメリハリのついた肉体が美しいです。今日では自分が良いと思ったことでも見た目に言及するのはよろしくない世の中ですが、舞台の感想には欠かせないことだと思うので書いておきます。

 

ヒールで踊ることは慣れてしまえばそこまで大変ではないことはわかっていますが、客観的に見ているとよくヒールで踊れるな思ってしまいます。ヒールでパキパキ踊るのかっこいい。

 

音楽に関して

私は普段オペラを見にいくことが多いです。音楽面での感想を書くと声楽と混同してオペラ的な発声を正としていると思われそうなので書いておきます。ミュージカルとオペラの発声は違います。もちろん根本は同じですが。ミュージカルの歌の上手さとオペラの歌の上手さは異なりどちらが優れていると比べるものではありません。

 

どちらもやる方はいらっしゃいますしミュージカルでオペラ的な発声を求めらるような役はありますが決して混同はしておりません。

 

では感想。

 

バンドの音の軽さが気になりました。ピアノの音が軽いなと思いました。アップライトピアノに見えましたが電子ピアノのような音でした。

 

序曲や2幕冒頭のバンドだけの曲(音源でのタイトルは”entr'acte”になっている。)はかっこよかったです。

 

踊る指揮者(再)でして、両手を大きく上げて左右に揺らしたり、指揮者の定位置から動いて楽器演奏者を煽り紹介しにいったりと見ていて楽しかったです。

 

指揮者も参加型ミュージカルでセリフがあったりロキシーに絡まれたりと役多めでした。カーテンコールは早口キャスト紹介までしてくれました。忙しい。

 

キャストはバンド同様に全員の声の軽さが気になりました。深い声の人がいないので全体的に曲が締まらないなあと思いました。

 

1人で歌う曲に関しては良いのですが、1番盛り上がるであろう”Cellblock Tango”は重い声の人がいないし、ヴェルマもドスを効かせるような歌い方はしないので迫力が欠ける。ダンスがかっこいいので満足はしましたが歌だけだったら迫力がないです。

 

女看守長ママはママ感がない。物足りない。”When You’re Good To Mama”はもっと堂々と凄まじい声量で歌ってくれると思っていたのですが、棒立ちで表現も少なめでカラオケ大会でした。

 

2幕にヴェルマと歌う”Class”は迫力のない声が役に立っておりしんみりしっとり味わえたのでよかったです。

 

弁護士ビリーは中の人(マシュー・モリソン)は客持っているなあという印象。華やかだし清潔感あるし人気があるのがわかります。ヴェルマやロキシーを差し置いてビリーがポスター写真を一人で飾っているの面白い。

 

華やかさで客を持っているのも確かですがお歌も上手です。マイクにしっかり乗っかる声が良い。空気が入らないのが良いです。”We Both Reached For The Gun”最後の無駄に伸ばすところも無理なく伸ばしており、なんならあと数拍はいけたのではないか?と思うくらい余裕を感じた。

 

舞台から退場する後ろ姿も洗練されている。美しい俳優は良い。眺めていたい。

 

男性キャストは充実していて、記者メアリーもセロファンロキシーの夫も良いパフォーマンスでした。セロファンの歌は退屈になる予感がしていたのですが、全くそんなことはなくしっかり聞けました。音楽だけでなく舞台で見ると曲の印象が変わるのが楽しいところです。ロキシーの夫だけ退場の音楽もらえてないの本当に面白いよね。

 

男性キャストは良いのですが、女性陣はマイク使っているのにバンドの音に声が負けていることが1番気になりました。キャストの声量とマイクに当たる声を出しているかのかという問題もありますが、劇場の音響設備も気になるところです。私の席が上階と被っているいる席位置だったのでそのように聞こえた可能性もありますが。

 

 

以上です。

楽しかったことは事実です。

 

シアターオーブは舞台の割に客席が多すぎるよね。

どこで見ても舞台が遠い。

1階1列目取らなきゃだな。

 

ブロードウェイミュージカル楽しいね。

ヨーロッパのミュージカルもいいけれど。

どっちも楽しい。

 

おしまい。

ビリー・フリン:マシュー・モリソン

ロキシー・ハート:サラ・ソータート
ヴェルマ・ケリー:ミシェル・アントロバス