2019年9月23日(祝・月)11:30開演
オペラトーク
エウゲ二・オネーギン
新国立オペラパレスホワイエ
出演:ドミトリー・ベルトマン
司会進行・通訳:一柳富美子
こちらは「エウゲ二」。
松本は「エフゲニー」。
新国立劇場の新シーズンも後少しで開幕ですね。それに合わせてシーズン一発目のエウゲ二・オネーギンのプレトークに参加してきました。
お話からいくつか箇条書きにして私の思いの丈を叫びます。個人の解釈です。
★マークにしているものは私の言葉にしているので、先生がその言葉で仰ったわけではありません。
★原作との結びつきが大事
原作のあるオペラはありますが、ほぼそのまま使用しているものはオネーギンしかないのだなと。改めて思いました。
フィガロの結婚や椿姫等、元となった戯曲や小説があるだけで、あくまで原作だもんなー。文章そのままじゃないもんなー。そもそも言語が違うしなー。
原文ほぼそのままオペラにするって考えると凡人なので理解ができませんが、チャイコフスキーが好きです。
★音符とロシア語の結びつきが微妙
譜面を観たときの違和感の原因がわかりました。というか断言されるとやっぱそういうことか!と。
ロシア人なのにどうしてそうなったと思いますが、旋律の美しさを優先するとそうなるのですね。なるほど。なるほど。
イタリアオペラ屋さんがよく「モーツァルトはイタリア語のネイティブでないから言葉の入れ方がおかしい。」と言いますが、音楽のためにあえてそうすることもあるのですね。
★嘘の情報が出回ってるよ!
びっくりですよ。皆さま仰ってることが全て(全てではないかも)確証なしですか!びっくり。疑いもしませんでしたよ。
チャイコフスキーがオネーギンを作った経緯や過程は不明だそうで。
初演がモスクワ音楽院の学生によるものなのは知っていますが、
・学生のために書いた
・学生にお願いした
これも2パターンありますよね。
正解があるのものは知りたいです。
経緯がわからなくても音楽から受け取れるもの、譜面からわかることたくさんあるので、本当の答えがでるまでは勝手に考え勝手に悶えてます。
★新国エコセーズないよ
幕切れのエコセーズなしの方が好きなのでむしろありがたい。時代背景を見せる(聞かせる)のに役立っていたのは知りませんでした。
これは完全に私の感覚なのですが、演出やオネーギン役の歌手によってはエコセーズが演奏されると緊張感がなくなるというか滑稽に見えてしまうなーと。ショートコント!オネーギン退場!ような感じで。
音楽効果としてとしてとても大事だということがわかったので、今後は演技演出を課題にしていきたいと思います。(誰)
★合唱、ロシア語の発音上手いってロシア人褒めてるよ
完全同意です。演奏会形式で行われた2017年のNHK音楽祭での演奏も新国立の合唱団だったと思いますが上手でした。ロシア語は束になってかかればいいのか?
★このオペラは芝居大事!
ほら!そうじゃん!(誰)
ベルトマン氏はヘリコンオペラの設立の話でタイムオーバー。
オペラ演出科を卒業されてるそうです。(聞き間違いだったらどうしよう。)
最高に楽しそうな学科だな。聴講したい。
職業を持ってる女性のキャラクターといえば、ヴィオレッタでしたけど私はトスカが先に出てきました。(聞いてない)
演奏について。
研修所公演「イオランタ」のときも思いましたが、チャイコフスキーのオペラをピアノで披露されると違和感が。
稽古や試験などはしょうがないというか、必然的にそうなると思いますが、お金取るところでやるのはちょっと違うなと。
ピアノや伴奏者の問題ではなく、チャイコフスキーの音楽の問題というか特徴だと思いますが。オーケストラ、バーンバーンなので。(専門家の方すいません。)
レンスキーのアリアはダ・カーポアリアなのでそこまで気になりませんが、手紙の場はー。
オーケストラあっての手紙の場なので、オーケストラとの掛け合い(?)が命。
手紙の場だけ抜き出して歌われると謎の違和感に包まれる。
でも手紙の場の歌唱は良かったです。
がしかし、歌必要でしたか。
入れるなら解説を挟みつつの歌唱でよかったのでは?
ここはこうですー。
では歌っていただきましょうー。
のような。授業になっちゃうか。
ちょっと解せない。
ともあれ、しっかり勉強できました。
こういう話をどのオペラでも聞きたいです。
全公演プレトークやってください。
歌なしで1000円にしてください。
自分のメモが汚すぎるので思い出しつつノートにでもまとめよう。
観劇までに私の血と肉になるくらい噛み砕いてやります。
原作もう一回読みたい。時間取らなきゃ。
では10月に劇場でお会しましょう!
この後、ロイヤルのオテロ観たので頭痛いよ!