三島の見解

古の女子高生

2回目【オペラ】ドン・パスクワーレ(新国立劇場 )

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2019
1113日(水)1400開演

新国立劇場オペラ公演

ドン・パスクワーレ

新国立劇場オペラパレス

 

 

 

 

指揮:コッラード・ロヴァーリス

演出:ステファノ・ヴィツィオーリ

ドン・パスクワーレ:ロベルト・スカンディウッツィ

マラテスタ:ビアジオ・ピッツーティ

エレネスト:マキシム・ミロノフ

ノリーナ:ハスミック・トロシャン

 

 

 

 

 

 

まさかの(?)2回目の観劇。

チケット売ってるじゃん。買っちゃうじゃん。しょうがないじゃん。

 

 

初日観劇以降は、Cheti cheti~をひたすら聴いています。

後、ミロノフ君のアメザミ。(違うオペラ~)

 

 

 

 

音楽もお芝居も素晴らしい仕上がりなのでもう一回観たいなという理由。2回観ても損はないなと。(後、ミロノフ氏がいま一つだったのでリベンジをしたかった。)

 

 

 

 

2回目も踊っちゃうくらい楽しかったのですよ!!!

 

 

 

 

 

 

では感想です。

1回目の感想でだいたいのことは書いてしまったので、今日感じたことを書きます。

 

 

 

 

序曲

もうね、ずーーーーっと上手い。ありがとうございます。ありがとうございます。

 

 

最初のQuel guardo~の旋律、「conosco conosco~」にあたる部分をためる?伸ばす?のですが、とても良いです。好きです。その後にくるテンポの速い部分との対比になり聴いていてとても楽しい。

 

 

誰よりもノリノリで序曲聴いていた自信あります。

本当に素敵な音楽でした。

 

 

 

 

パスクワーレさん

初日以上に声が響く。それだけ上手くてもまだ進化するのですね。恐れ入ります。

 

 

 

 

 

ミロノフ君の復活

復活って失礼な話ですよね。でも本当に良くなってました。

 

 

パスクワーレさんとの重唱から初日と全然違う。これは調子いいぞ、大丈夫だぞと一安心。

 

 

 

2幕のアリア、初日は最後の高音が苦しそうで、伸ばさず(もしくは伸ばしていたけど聞こえなかった)に終わったのですが、昨日はとても綺麗に響いてましたしよく伸ばしてました。よかったです。「お前誰だよ」というくらい心配しましてね。よかった。よかった。

 

 

3幕の舞台袖からのアリア(セレナータ)は初日も美しかったけど昨日も最高だった。ミロノフ君の声とギター音色の相性がとても良い。ギターが物凄く優しい音色なんですよ。癒される。ずっと聴いていたい音でした。

 

(舞台裏でだれが小銭落としました?チャリーンって落とした。)

 

 

ミロノフ君、幕間にインスタのストーリー更新するから面白い。若いな。

 

 

インスタを見ていると日本を楽しんでいる様子がわかります。東京タワー行ったり高尾山登ったり結構アクティブに観光しているのでなんだかとても嬉しいです。こちらも楽しくなります。最後まで楽しんで帰ってくださいね。丸亀気に入ってるね。

 

 

 

 

ミロノフ君、ヒラヒラ走る

走るときヒラヒラしてる。可愛いんですけど。羽が生えてるのかい?

 

普通動いてればカッコいいのですが、走るときだけ可愛くなっちゃう。演技なのか素なのか。エルネストの役柄ともあってる気がするのでとても良いです。

 

 

後、お口チャック(1)可愛い。

 

 

 

 

 

 

 

ご婦人方の会話

幕間、近くにいたご婦人方の会話が聞こえてしまったのです。かいつまんで言うと「テノールが良くない。」という話をしておりました。「ベルカントオペラがわかってない。」とも言っていたかな?

 

 

ミロノフ君はかなり調子をあげていて(初日に比べて)アリアも重唱もミスなく美しい声を聴かせてくれたのですが、ご婦人方の耳にはそう届いたそうです。

 

 

 

これをなぜそう聴こえたのか考えました。

 

 

他のソリストと明らかに声質が違うのです。パスクワーレ役スカンディウッツィ氏は初日より声量大きめでよく響く、マラテスタ役のピッツーティ氏はかなり喉が強い気がしますしイタリア語が綺麗だから余計に声が通る。ノリーナ役トロシャン氏もソプラノだから無条件で目立つというのと彼女も声がそれなりに強め。

 

 

ここに完全ベルカントテノールのミロノフ君が混ざるとどうしても埋もれてします。埋もれるというか浮いているような感じ。

 

 

13日も、初日よりは聴こえましたが、四重唱+オケが大きめだと消えてしまう箇所がありました。注意深く聴こえない部分もありました。

 

 

それを下手と取られてしまうのだなと。

 

 

私もミロノフ君が何だかよく知らない人だった場合同じことを思ったと思います。一人だけ声出てない!という感想を書いていたでしょう。

 

 

そこまで考えて、バランスをみてキャスティングする必要があるかどうかはわかりませんが、上手い下手以外にもバランスや相性で聞こえかたが変わってしまうのだなと感じました。

 

とても貴重な会話を聞けました。

 

 

 

 

ノリーナのアリア

初日に気になった声の硬さはなくなってました。アリアの最初の方、「~a tempo e loco」「~a lento foco」の部分、カンマでいちいち切るのですが、この止め方(止まってないけど)結構好きかもです。ためるのねーってなる。エネルギーが続くのがすごい。オペラ全体を通して緩急がかなり重要ですね。

 

 

 

 

ドレスが全部可愛い。

 

 

 

 

マラテスタさんのレチ早すぎて最高

何故!そんなに素早く!レチタティーヴォが!できるんですか!!!

 

ネイティブすげーーー。(語彙力)

 

 

自然すぎてスピードに関して全く気にならなかったのですが、落ち着いて聞いてみるとめちゃくちゃ早い。

 

 

マラテスタさんイタリア語が綺麗で大変勉強になります。

 

 

Don pasquale」「dericato

この2つの単語の発音が好き。母音(赤文字)の押し出し(?)がハマる。

 

 

 

 

 

 

以上。

簡単な感想でした。

 

 

 

一足先に新国のドンパスさんとお別れです。

 

 

こんなに楽しめるだなんて思っていませんでした。

いつも思いますが、映像や音源で聴いていても実際に観ると全く違うものに見えますね。

 

 

 

 

残り2日は休演日を挟まずに土曜日曜と連続で公演なので勝手に心配しておりますが、引き続き完成度の高いオペラを見せてくれることを祈っております!

 

 

 

また会える日を。

 

 

 

 

ミロノフ君また日本来てね!!!!!

 

 

 

 

 

(ケーキ美味しそうだった。)