2019年11月30日(土)15:00開演
マリインスキー歌劇場
チャイコフスキー・フェスティバル2019
指揮:ワレリー・ゲルギエフ
演出:アレクセイ・ステパニュク
ゲルマン:ミハイル・ヴェクア
リーザ:イリーナ・チュリロワ
伯爵夫人:アンナ・キクナーゼ
(その他キャストは画像参照)
大変長らくお待ちしてましたよ、マリインスキーさん。
来日ありがとう、マリインスキーさん。
来日の発表があったのが1年以上前ですね。長かったですね。2016年の来日以降ずっと待ってましたよ。お前が行けなんですけどね。
チャイコフスキー・フェスティバルという副題(?)がついたのはいつでしょうか。1人でチャイコフスキー・フェスティバル2019を開催していたのでゲルギエフが乗っかってきたことに感謝です。
幸運な事に今年は9本(同演目含む)のオペラと交響曲第5番を含む演奏会を聞くことができました。あ、マゼッパはこれからなので「できそうです。」が正しいですね。本当に幸せなことです。ありがとうございます。
スペードの女王は、録音・録画をカウントしないと初見です。初見がゲルギエフの指揮で、ロシアの歌劇場の公演で観れる事は本当に素晴らしいことだ。オネーギンの初見もマリインスキー来日公演だったので本当にありがたい。
オネーギンは原作そのまま使っててすごいね!
スペードの女王は原作膨らましてすごいね!
どっちもできる。チャイコフスキー天才かよ。(そうですよ。)
では感想。思った順。
オーケストラ
もう最高です。ありがとうございます。ありがとうございます。がっちりしっかりなんでも受け止めます体制。かと思ったら目立つところは全力でマイク分捕りにいく。
オーケストラが迫っている感じ本当に好きです。オーケストラに平伏す幸せ。席がティンパニ側(ティンパニ側?)だったのでドコドコドコドコで幸せでした。ありがとうティンパニ。
オーケストラがこれだけしっかりしてると歌手は歌いやすくて仕方ないだろうな。失敗しても受け止めてくれるだろうし、ステージを自由に動けるとだろうし、オケピに落ちても持ち上げてくれるだろうな。
ド派手なんだけど物凄く繊細なチャイコフスキーの音楽。その音楽を「誰よりもわかってますよー。」というゲルギエフの指揮。ぐうの音もでない。ゲルギエフさん、私より長生きしてね。
ゲルマン
ゲルマンを歌う人は大変ですね。役が難しい。更に歌が多く高音多数で音楽面でも大変。
本日のゲルマン役、ヴェクア氏は不思議な歌い方をする方でした。高い音へ跳躍するときにかなり力が入って狭くなった状態で音を出していました。細いではなく狭い。喉にかかってるからかなあ。でも当たってはいる。跳躍した先の次の音は直る。高音で修正かけるの強いな。
日本語でいうとイの母音が詰まる感じが気になった。でも当たってる。無理矢理感もあるけど響いてもいる。ちょっと苦しいか。母音によって響きがバラバラだったのがよくわかってしまった。
聞きにくさはありましたが、何故かなんとかなっちゃってて逆にすごい。流れはないけど声の強さととりあえず出しとく感じは尊敬できます。コンディションが良いときにもう一度聞いてみたい。
3幕でだいぶ落ち着いたかな。
3つのカードの秘密を知った後、表情がそれまでとは変わり明るくなったのですが、それがこわい。エレツキー公爵に負けてから終幕までの落ち着き方が逆に狂気。
カーテンコールでニコッとしてくれて安心しました。ゲルマンと一緒にどこか行ってしまいそうでした。
リーザ
ずっと上手だったチュリロワ氏。1幕2場の出だしの二重唱のpianoも綺麗でしたし、3幕の気迫もよかったです。エレツキー公爵をなんとも思っていない感じはだいぶ面白い。
最後、自殺する表現が後ろに歩いてくのは良いですね。ツボですね。うなだれているわけでもなく、怖がっているわけでもなく、凛として死に向かう。良い。ただ後ろに歩いていくだけなのにリーザの高貴な心が見える演出。天才か。
2日間ともチュリロワ氏が歌うのですね。連日でリーザは強いな。
2幕のドレス可愛い。
伯爵夫人
マットレスからこんにちはーーー!!!
2幕2場こわかったです。伯爵夫人付きの方々の動きがこわい。合唱の歌なんか不気味なんだよな。動きも上手下手をぞろぞろするだけなのに怖い。伯爵夫人も怖い。よくここまで作り込んだ。
もっとお歌が聞きたいのでマゼッパ楽しみにしてます。
2幕
チャイコフスキーの音楽にゲルギエフの指揮なので、休む暇がないんですよこちらとしては。ひたすら音楽を浴びる。ちょっとストップなんて言わせてもらえないし、空想タイムもなし。
なのでこのモーツァルトのターンはちょっと落ち着きますね。ジェットコースターの途中の少し緩やかなところのよう。可愛いキャラクター達を眺めましょう。
モーツァルトの音楽は取っ付きやすく、とても楽しいですがちゃんと知ろうと思った途端になにもわからなくなる。圧倒的天才との壁が見えてもういいやって投げ出したくなります。でもチャイコフスキーが敬愛していたのならこちらもしっかり学ばなければです。(話それた。)
牧歌劇良い。ソプラノさん(歌手の名前がわからぬ)は声が軽やかで美しい。そして踊りが綺麗。手の使い方がとても綺麗で手ばかり見てしまった。マリインスキーは歌手にも踊りをきちんと教えてるんでしたよね。何かの記事で読んだ。とても良いことだ。
エカチェリーナ2世がお出ましのところの表情がとても良かった。上にくるのか。上にいるのか。私も後ろ見ないといけないな。と完全に参加してました。もしかして本当にいましたか。
実体がないものに対する演技は、それっぽくやってます感がでてしまい現実に戻されることが多い気がします。でもこれは良かった。1人1人の表情が違うってこういうことなんだ。後ろへ下がるときも視線を落としたままの人、下がり方が引き足(っていうのか)な人もいました。細かい演技!
子供達
良い悪いではないけどこんなに声が違うのかと気づく。日本人の子供の声って本当に軽い。
中途半端すぎますがマゼッパがあるので。
まだ記録しておきたいことあるのですが、マゼッパがあるので。
とりあえず一度更新。
その2を書きたい!!