三島の見解

古の女子高生

【雑記】書けなかった公演の感想を消化

雑記

当時感想が書けなかった2公演(オペラみたいな何かと演奏会形式のオペラ)の感想を今更ながら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お世話になっております。

三島で御座います。

 

 

 

 

 

 

感想を書かなかった公演の感想を今更ながら書きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいってみよー。

 

 

 

 

 

 

 

2022年10月20日(木)19:00公演

東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会

ジュゼッペ・ヴェルディ作曲

ファルスタッフ(演奏会形式)

 

 

 

 

 

 

チョン・ミョンフンさん(以下敬称略)指揮による東京フィルハーモニー交響楽団の演奏会形式のオペラ上演でした。ファルスタッフヴェルディ先生の人生で最後に作曲されたオペラです。喜劇です。めっちゃ楽しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

その①ミョンフンミンノリノリ

堅苦しいイメージがつきまとう世界各地のマエストロさま。ミョンフンにも持っていたイメージでしたが、そのイメージを根こそぎ消し去るようなユーモアなおじさんでした。というかおじいちゃんですね。エプロンをつけて舞台上に現れたとき、ミョンフンの顔を知らなければこのオペラのモブ①かと思ってしまうような自然さ。ほうきで床の掃き掃除をしたり、鏡をファルスタッフに渡したり、お酒を注いだりと、指揮者兼演者のキャスティングかと思うほど。報酬2倍もらってください。ファルスタッフを振るのに雰囲気オテロだったら別の作品になってしまいます(そもそも振れるのか知らんが)ので、このくらいのテンションはありがたいです。普通に楽しい。歌手に指揮台を譲ってしまったときは「そこまでやる!?」と思ってしまいました。その後に仲良く3人で退場するのが可愛かった。指揮者の謎のプライドとか無駄にマエストロ感を出す感じがなくてフンミンの好感度爆あがりです。マエストロのマエストロ感ってなんだろうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その②お歌はそこそこ

女子かしまし物語の方々の団体感が異常。女子は団体でこそ強くなるので、あながち間違いではないのかな?でも4人が差別化できていないのは面白くないよね。差別化がしっかりできて、1人1人が独立した状態で集まってこそ、このオペラの女子ズだと思うので残念だった。本公演はあくまで団体。お歌の面でもお芝居の面でも。

 

 

 

 

 

 

 

アリーチェがずっとクネクネしているのが気になった。お歌よりクネクネしている方に気を取られていつ止めるのかなあと思っていたのですが、一生クネクネしていた。いい女=クネクネってこと?フィナーレのお歌の「tutto」が詰まるなあと思いましたが、そんなものでしょうか?聞き辛かったですね。クイックリー夫人のお歌はそこそこよかったのですが、役になりきれていない感じは否めない。借りてきたクイックリー夫人状態(?)。もっと面白くて良い役なはずだなあと。物足りなかった。夜鳴きうぐいすぶりの三宅さん。本公演でも美しい歌声と可愛らしさと無理のない幼さがとても良かったです。ただ声が埋もれてしまうというか、軽い声を遠くまで広々と客席に届けることができる人だと思っているのでもっと良い演奏が聴ける気がする。そして、そしてベルカントの王子様こと小堀さん。小堀さんの明るい声と役がとてもあっていた。フェントンの浮き具合にちょうど良い声。本公演、私は結構前の方の席でして、口から出る声とホールで響く声と2種類味わえてお得感あった。サントリーホールは2階が好きですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

ファルスタッフは日本人オペラ歌手に1番合う作品なのではと思いました。オーケストラが軽快に音楽を運び、物語を展開させる。お歌は大きな見せ場のような箇所はほぼなく、とりあえずこなしておけば後はヴェルディ先生がなんとかしてくれている。お芝居はできなければいけないが、わーきゃーしておけばそれっぽくなる。ボロが出やすいところをぼやかしてくれるような作品のように感じます。別に簡単なオペラと言っているわけではないです。個々の技術レベルは置いておいて、公演を「それっぽく」仕上げることを目標にしたときに「それっぽく」仕上がりやすいのでは?ということです。もちろんタイトルロールが安定していることがお約束にはなりますが。

 

 

 

 

 

 

 

 

次はオテロですね。

行けるかなー?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年2月19日(日)14:00公演

日本オペラ協会

Bunkamuraオーチャードホール

源氏物語

 



 

 

 

 

 

 

私はとても優しいのだ。

過去2回、全く満足できなかった団体の公演に対してまた足を運んだのだ。

今度こそ良い公演をという希望を持って。

 

 

 

 

 

 

 

 

その①深刻な仲の悪さ

オーケストラとお歌が完全に別の音楽を演奏しておる。本公演の演奏者の技量の問題ではなく譜面の問題な気がします。完全別行動ですよ。お歌とオーケストラが噛み合う瞬間がない。お歌に適当なBGMをつけたような音楽。本作品は英語にて作成されたものなので、日本語に直したら違和感があるのでしょうか?それとも日本人が日本語で聴くからでしょうか?凄まじく歌いにくそう。歌全体を通してずっとレチタティーヴォ風に聞こえるのが気になった。レチタティーヴォ風って良く言い過ぎだな。のっぺりしたお歌がずっと続く。こればかりは歌手に同情します。よく歌えるよね。オーケストラ頼れなくね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その②日本語さんの扱いに関して

源氏さんがよく紫上さんの名前を口に出します。もちろんオペラなので音がつきます。そのためにどこかにアクセントが入る必要があります。その結果、「むらああああああああああさきいいいいいい」となっていました。みなさん、何色が好きって聞かれてなんと答えますか?「むらさきー!」ではないですか?「むらあああああああああさき!」と答えることありますか?どんなに紫色が好きでもなかなかそのように答えないと思います。もし周りにそのように答える方がいたらその方は源氏です。捕まえてください。日本語に拘ったオペラを制作・上演する団体のわりに日本語の扱いが雑なのが謎。因みに紫の「ら」に高い音を当てます。ここだけではなく、全体を通してですが、高い音に移動する音型が本作品の雰囲気にあっていないと思いました。ずっとのっぺりのっぺり歌っていると思ったら、突然高音になるのですよ。お寺でお坊さんのお経が急に一つだけ高音になったら驚きませんか?その音をずっと伸ばしていたら拝観どころではなくなりますよね。そのような感じです。音楽的ではないです。絶叫的です。メゾソプラノ(多分弘徽殿さん)が歌ったお歌の最後にカデンツァ的な音型が入るのですが、ここが何事かと思いました。唐突だし苦しい。情緒不安定剥き出し音型。美しさはなく、ただの嗚咽。でも拍手喝采。謎。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その③心境も情緒もない突発的芝居

宮中の女子ズの泣き方が面白くてですね。腰を少しおって涙を抑えるような泣き方なのですが、みんな同じポーズだし、タイミングが同時だから同時多発腹痛かと思いました。いいところはあったのか?宮中の女全員が同じ髪型ほぼ同じ衣装なので、誰が誰かわかりにくい。今日の多様性の時代に没個性でくる現代への抗議ですね。もちろん冗談です。光源氏が終幕前に「終わらせよう〜」「忘却しよう〜」のようなことを歌うのですが、是非そうしておくれと思っていました。私も忘れたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて近況です。

6月17日(土)は、読売交響楽団定期演奏会に行ってまいりました。スペードの女王の序曲が演奏曲に入っていたからです。珍しいですね。チャイコフスキー(以下おチャイコ先生)のオペラで単独演奏と言ったらオネーギンの「ポロネーズ」ですよね。まさかのスペードの女王序曲。演奏自体は体感3秒でしたね。あまり好みの演奏ではなかったです。とりあえず全幕見たくね?聴きたくね?という感じで。ゲルギエフカムバック。その他、バレエの「椿姫」で使われている、ショパンのコンチェルトにはテンションが上がりました。ピアノコンチェルトを聴くのってドキドキしますね。ピアノ演奏はお歌の伴奏で聞く機会が多い(というか99%それ)ので、ピアニストがピアニストとして仕事しているとなんか違う楽器の演奏を聴いている気分になります。最初の一音を聴いたときに「ピアノってそういう音がなるのねー!」と思いました。ピアノの音初めて聴きた人の感想です。よくそんなに手が動きますね(素人の感想)。普段、ピアノという楽器のポテンシャルを活かせてない演奏を聴いているのだなと。でもピアノさんにはお歌の伴奏も今後ともお願いしたいです。

 

 

 

因みに私の椿姫の親はこちらです。パリ・オペラ座です。

tower.jp

 

 

メンツ最強すぎ。ビジュアル良すぎ。パリにあるバレエ団が「パリの話やろ?わしらが最強やろ?」と言わんばかりのクオリティで殴ってきます。もう勝てません。ひれ伏す。高品質。最高の公演DVDです。最強です。ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

そして最後はチャイ5ことチャイ5です。交響曲の感想書けない!悔しい!でもよかった!おチャイコ先生まじ最強!!

 

 

オーケストラ演奏のみに慣れるために、これからもお歌が入らない演奏会には積極的に出かけたいと思います。おチャイコ先生とシュトラウスおじいちゃん以外も聴きたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5月はダムラウの演奏会の際に、茅野先生に会うことができました。

皆様ご存知の通り、世界観警察の方でございます。

sylphes.hatenablog.com

(三島は弱小ブロガーなのでリンクを貼るのもおこがまいいですが、ご紹介させてください。)

 

 

 

お時間を作ってくださりありがとうございました。

またリンクを貼っていただきありがとうございます。

 

 

ずっと私が話していたような気が。本当にすいません。

実際に会えて興奮しすぎました。

 

 

 

 

 

さまざまなことをご存知であり、それを文章に起こす力がある。そして、その文章が読みやすいし面白い。自分が知っていることを書くと、読者置いてきぼりやただの知識自慢になってしまいがちですが、茅野先生はちゃんと読者を見てくれている。ありがたいです。大好きです。今後ともよろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月も終わりですー。

7月って公演少ない?

誰か歌いにきてー!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではまた劇場で!