三島の見解

古の女子高生

【オペラ】イオランタ(新国立劇場オペラ研修所試演会 )

新国立劇場オペラ研修所試演会 

イオランタ

2019年6月28日(金)19:00
 
チャイコフスキーと聞いて行かないわけにはいかないが、全く情報がなくチケットを取れていなかった。追加公演の情報を聞き無事ゲット。
 
全一幕で一時間半。短く、話も難しくないので、構えずに観れる。
 
いろいろ思うところがあり、うまくまとめられないので箇条書きに感想を書きます。
 
■良かったところ■
・歌手のレベル
新国の研修生レベル。(当たり前)これくらい歌えると入れるんだなーと。メゾ陣が上手だった印象。
 
・ロシア語
ロシア語の正確な発音でどうやって歌うんだよ。発音難しすぎだろ。と思ってますが、さすが新国!上手でした。普段聴いてる音源とそんなに変わらないからロシア語だったのだと思います。昨年秋からロシア語の勉強をしたと書いてあった。ちゃんとしてるな新国。
 
・劇場
新国の小劇場に初めて入りましたが、良い空間。ライブハウスのような無機質感が良い。というか好き。ステージが低く(調整できる?)演者が近いので、お芝居やダンス公演を見てみたいと思った。ただ足音がかなり響くので、中座するときは注意。
 
・舞台セット
中央にキャンドル型のランプで円形を作り、サイドにはベンチ。下手奥に姿見。中央端にダンボールでできた大きな木。劇場に合ったセットだと思った。無機質な空間で作りすぎてしまうとハリボテ感がでてしまい(ハリボテなんだけど)がっかりするので。舞台は大きく動かしたり、動いたりはない。
 
・指揮の位置
上手にピアノ2台と指揮者がおり、歌手が指揮を見るために、ずっと上手むいて歌ったら嫌だな思ったけどそんなことはなく、視界の妨げにもならず。
 
わからなかったところ
・姿見の向きを変えた
エブン=ハキヤがレネ王とのシーンで姿見を裏返しにし、フィナーレで元に戻すのだが、理解できなかった。いや、理解はできるが、意図がわからないというか、効果がわからなかった。
 
・レネ王の王冠
 
・ワインが溢れない
グラスが倒れたときワインが溢れない(うるさい)
 
 
モヤモヤ点
・イオランタの手術前後のお芝居
オペラにどこまで芝居求めていいのか、オペラファンはどこまで歌唱以外のレベルを期待しているのかわからないが、今回お芝居で大きく引っかかったところはここでした。
目が見えない役の演技は、かなり難しいと思う。だって見えてるから。ただ、この公演に関してはその演技はとても良かった。しかし、手術後の目が見えるようになった!というお芝居がわからなかった。喜びなのか戸惑いなのかわからない。歌ってるからわかるけどお芝居をもっと観たい。演技指導でそうなったのかもしれないが前半のお芝居が良かったので後半も何か変化が欲しかった。
 
・ピアノ伴奏
全てのオペラ公演にオーケストラがいるとは限らない。だけどチャイコフスキーにオペラはオーケストラが必要な気が。歌とオーケストラの掛け合い(勝手に言ってる)がチャイコフスキーの醍醐味なのに(勝手に思ってる)。これはどうしようもない問題ですが。レネ王のアリオーゾの最後の方とか結構オケが盛り上げる印象があるが、それがなく終わってしまった。
 
 
以上が所見です。個人の見解です。
細いしうるさいですね。
新国の研修所は日本で一番上手い学生?が集まるところだと思っているので皆様これからも頑張ってください。
 
 
日本でイオランタが見れたのが良かった。
今年はチャイコフスキーのオペラたくさん観れて嬉しい。