2019年8月20日(火)初日
松本フェスティバル
エヴゲーニー・オネーギン:大西宇宙
本役からの代役からのカヴァーのいう波乱のキャスティング。残り2日はどうなるのでしょう?
総評として歌上手い。(当たり前)
日本人で1番上手いのではないでしょうか?(ソプラノのは中村恵理さんが好きです。)声だけ聞いていれば日本人かどうかわからないかも。
ロシア人には聞こえませんが。
演出が同じだから余計そう見えるのかと思いますが、ホロストフスキー氏味を感じました。特に登場のところはおっ!って思いましたね。「オネーギンですよ!!!」って。
でもそれ以上のおっ!はなかったですね。
オネーギン像をホロストフスキー氏に寄せてるのでは(寄せてるというか寄ってしまったというか)?
指揮の見方が気になってしまいましたね。「指揮を見てます!!」ってなっていたので。オケピが広いので客席との動線に指揮者を捉えてほしいですね。
動きが全体的にもっさりしているのでお芝居面を強化した方がもっともっとよくなるかと。(誰)オネーギンだから目立つのかもしれないけど。
歌はめっちゃ上手いよ!!!
タチヤーナ・ラーリナ:アンナ・ネチャーエヴァ
タチヤーナ上手かった。タチヤーナでしかなかった。美しい。100点じゃないですか???タチヤーナがいましたよ。
13分という長い長い手紙の場ですが、ダレることなく(オケがなちょっとな)、タチヤーナとして生きてましたね。原作を読んで、手紙の場はある種の「祈り」だと解釈したのですが、私の解釈に合いましたね。ありがとう。ありがとう。
3幕は綺麗さに驚いてしまいました。私がオネーギン状態でしたね。今まで見た中で1番綺麗。
オネーギンを拒絶するところも品があったのと、葛藤よく見えました。素晴らしい。
ヴラジーミル・レンスキー:パオロ・ファナーレ
レンスキー上手いな。(全部それ)
1幕のアリア聴いてるとオリガになりたくなるよね。何回「愛してる」って言ってくれるんだよ。こっちもだわ。
2幕アリア上手!すりガラス(すりガラスではない)越しで歌わせるのもったいないなって思いました。お顔が見たい。演出としては好きですが。
イタリア人と『エフゲニー・オネーギン』って正反対のところいる(個人の意見)と思うのですが、大健闘でしたね。
オリガ・ラーリナ:リンゼイ・アンマン
オリガ可愛いー。無理ー。可愛すぎー。
ってなりました。
かなり幼くつくっていたと思います。(タチヤーナとの差の為?)
お歌はちょっと落ちるなと思いましたが低音は綺麗でしたね。もっと彼女が活きるオペラで見てみたいな。
グレーミン公爵:アレクサンダー・ヴィノグラドフ
グレーミン上手い。ちょっと若めかな。優しそうだな。
本人も上手く歌えていることがわかっていたようで、最後の音を伸ばしてるとき嬉しそうでした。
グレーミン!可愛いやつ!
ラーリナ夫人:ドリス・ランブレヒト
名前誕生日の場面、1番可愛かった。1番衣装を着こなしてた。タチヤーナできるんだろうなーって思えた。
フィリピエヴナ:ラリッサ・ディアトコーヴァ
にゃーにゃ。にゃーにゃ。
フィリピエヴナの大きな愛に客席も包まれてましたよ。『エフゲニー・オネーギン』にフィリピエヴナいなかった寂しいだろうな。
トリケ:キース・ジェイムソン
上手かった。
トリケって出番ちょっとだけど役得だよね。テノールだったらやりたいわ。
大尉 / ザレツキー:デイヴィッド・ソアー
上手かった。もっと歌うー?って言っちゃいたいくらい。どこかでお目にかかりたいですね。
指揮:ファビオ・ルイージ
今回指揮者がそれなりに見える席だったにですが、指揮者って大変ね!!!!
合唱:東京オペラシンガーズ
合唱上手い。悔しいくらい上手い。お決まりの団体芸もなく、1人1人が際立ち舞台に立体感を出してました。ただ2幕の衣装は服に着られちゃいますね。衣装が可愛いから余計。
演出とオーケストラについては後日触れましょう。
私は、歌手予習をしないで観に行くのが好きです。
残り2日行かれる皆さま!
どうぞ楽しんでください。
最高のチャイコフスキーの世界を!